【氷と炎】⑨数原龍友 (ページ33)

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「なんで交換してんねん」

あかんこんなん、めっちゃ束縛彼氏やん。

皆僕見てドン引きやん。

「え、だって

　交換してくださいって言われたら断れないでしょ、龍友の先輩でしょ？」

「……うん、そうやねん」

先輩やねん。

せやからあんまこういう事で敵になりたくないというか……。

「……LINEしたりしてんの？」

「まあたまに。LINE来たら返事するぐらい」

「……僕には返事せぇへんやん」

「返事の割合的には同じぐらい」

「同じなん……？」

僕の方が少しぐらい多いとかじゃないんやね。

相変らずやわ、こういう所。

「僕の事好きやったらもうちょっと返事くれてもええやん。

　おはよーとか、おやすみーとか」

そう言った瞬間、RAVEさん達が"あかん！"って顔して、

一瞬にしてAがシャッターを降ろす。

マジで鉄壁の壁一枚分、ガッシャンって感じに……けどそれは僕にはわからへんから

空気がちょっと変わった事には気づくけど、気になるほどではなくて。

「A？」

伺うように名前を呼んだけど、返事はいつも通り。

でも明らかに"やっちまった"っていう顔のRAVEさん達。

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