【氷と炎】⑨数原龍友 (ページ31)

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「いつまでたっても清らかなお付き合いされていたようで心配しておりましたが

　ヤッたらヤッたで、わっかりやすいのなお前」

ビールジョッキ持ってる手で指さされたAは

空気が抜けてく風船みたいに縮こまっていく。

当然メンバーさんの目線はニヤついとるし、うちのメンバーも僕を見てニヤついとった……。

まあ男同士集まるとこういう話にはなるけども

一応この話の本人で女の子のAがいるから避けてやりたい所だけど

酔っぱらってるJINさんは止められない。

いや、多分酔ってへんな。

完全に面白がっとるわ。

チラッと見た視線の先で悪い笑顔のJINさんにソレに乗っかるメンバーさん達。

こういう話にやたらと興味津々なうちのメンバーもJINさん煽っとる……。

「なーんかさ、やったらカワイイ顔して仕事場に来て

　すっげぇ龍友の匂いさせてんだもん。

　鈍感な俺でも気づくわ」

輩ちっくなこのメンバー全員が冷やかし始めた途端

ほんまに消えてなくなるんじゃないかってぐいらAが小さくなってうずくまってもーたわ。

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