今日:32 hit、昨日:1 hit、合計:42,551 hit
小｜中｜大
430 ページ30
◇
「普通って言うたやん！
めっちゃガチやんけ！」
裕太くんの素早い反応にうっかり僕の目が泳いでもーたわ。
明らかに普通ちゃうもんな。
そうやで、ガチやで。
だって本気やもん。
重たくて束縛感ありありのヤツ、つけてて欲しいんやもん。
「おも……」
玲於の一言に"せやろ"ってうっかり返事した自分。
「それ狙っとんねん」
「龍友くんってそういうタイプだっけ？」
隼に突っ込まれて、考えてみるけど
まあ確かにこういうタイプではないな。
今までは普通にカレカノっていう付き合いやったし、別に連絡ないならないでそれでええと思うてたし。
お互い仕事もあるしな。
それがA相手やと全然そういかへん。
気になって仕方ないねん。
Aを抱きしめたままの僕と
腕の中で大人しくなったA。
皆の視線が生ぬるい……。
「まさかこんなバカップルになるなんて
ちょっと意外だわ」
JINさんが言葉に棘があるように見えるけど、すっごい穏やかな顔でAを見ながら言った。
なんていうか、親が子供見守ってるようなソレに似てるかも。
「こいつの事は色々心配してたし
龍友とちゃんと付き合えるようになってお父さんはホッとしていますよ」
ふざけた感じに自分をお父さんだと言ったJINさんは"それとな"って付け加えた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rui
| 作成日時：2021年1月4日 22時
