【氷と炎】⑨数原龍友 (ページ27)

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フラフラしながら帰らへん！って粘るから

とりあえず、危なっかしいしこっちに寄りかかっときって伸ばした手で小さな頭を抱き込んだ。

コテンって素直に甘えてくるA。

安心したように目を閉じる。

「てかさー、龍友くんがちゃんと彼氏やってるのにびっくりなんですけどー」

ばっかでかくてやさぐれた亜嵐くんの声。

そっちを見ればなんかAの世話をやく僕を見てニヤついとるわ。

隣の隼達もやけど。

「僕もちょっと

　こんなにべた甘な龍友くん、キモイんで見たくないです」

「おい、それ悪口やぞ！」

指摘するけどお構いなしで玲於も"これで龍友くんフラれたらマジで立ち直れないと思う"とか縁起でもない事言うてるわ。

ほんまやめてくれ、別れるとかそういうの。

絶対無理やから。

「僕もこんな甘えてくれるカワイイ彼女欲しいです。

　Aさん僕に下さい」

1人論点ずれとる裕太くんの、謎の略奪？宣言。

「いややわ。

　なんでやらんといかんのじゃ」

騒がしい僕らに便乗するように、RAVEさん達もAの事をあれこれといじり出した。

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