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「もうええ加減諦めろよ」
そんな本音を持ちつつ、その日から数日後目論見通り愛知でRAVEさんと会えることになった。
"Aと2人きりで会いたかった"って言うのは飲み込んで指定された居酒屋に先に入る。
僕らは移動日、RAVEさん達はライブ終わりで飲み会って事。
通された個室でRAVEさんの到着を待ってると、しばらくして個室の向こうが騒がしくなる。
「来たんちゃう？」
裕太くんがそういうのと同時に、和風の引き戸が豪快に開いて
まだ飲んでないのに酔っ払いテンションな相変らずのKEIさん登場。
ぞろぞろとメンバーさんが入ってきて、最後にNEOさんと並んで入ってきたA。
僕と目が合うと、恥ずかしそうに逸らされた。
「……ちょっと離れるとすぐこれや」
恥ずかしそうにして、カワイイやんけ。
ついつい本音が零れそうになるのを我慢して、僕の隣に呼ぼうとしたら
Aの横にいたNEOさんがAの背中を僕の方に押した。
誰かに話しかけられてるのに答えながら、手元は何気なくさりげなくやるその仕草に、かっこいい！って思ったのは内緒。
僕もそういう気遣いできる大人にナリタイ。
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作者名：Rui
| 作成日時：2021年1月4日 22時
