【氷と炎】⑨数原龍友 (ページ16)

今日:6 hit、昨日:50 hit、合計:42,575 hit

416 ページ16

◇

Aとの電話を切ってすぐ、目的地に到着する。

さっきの電話ではAは特に気にしてる様子も落ち込んでる様子もなかったけど

ポーカーフェイスの彼女の声だけでそう判断するのはちょっと怖い。

実際に面と向かって会ってる時でさえ、よーく注意して見てへんとわからんし。

念の為NEOさんにそのことをLINEしておいた。

色んなコトが気になりつつも、物理的にAと距離がある今、どうにもできひんのがもどかしい。

イライラと心配を引き連れてホテルに到着。

「てかさ、あり得ないんだけど」

宿泊予定のホテルに到着した途端、僕の部屋に皆がやってきて玲於が開口一番ブチギレとるわ。

「まあでもこれから事務所と話し合って今後の事決めるって言っとったから

　なにか動きはあるかもな」

さっきのNEOさんとの話をもう一度皆にも聞かせて、僕らはどうにもできひんからしばらくは静観予定。

なんなら僕がAのインスタに出てもええんやけど、それはそれでお互いの事務所の話し合いも必要。

「てか、ほんまやり方汚いわ」

ブラック涼太も険しい顔。

あの穏やかな涼太がここまで表情に表すなんて、見た事ないかも。

その隣でまだ玲於は苛立っとる。

・