【氷と炎】⑨数原龍友 (ページ2)

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まだ一度だけしか味わった事のないAの体。

だからなのか、欲しくてたまらない。

指を入れた中で絡みついてくるこのナカに早く入りたくて

でも聞こえてくる甘い声をもっと聴いていたくて、何度も指を突き入れた。

「A、気持ちいい？」

指で弄びながら唇にキス。

答えられないぐらい喘いで腰を揺らめかす姿が妖艶で、また繋がってへんのに僕の体もキモチいいって錯覚を起こしとる。

「ほんのちょっとしか離れてへんのに

　毎日頭ん中、Aのこの姿ばっかり思い浮かべてたわ」

指に感じる締め付けが増して、喰いちぎられそうになる。

三度目？

ほんまに敏感やな。

「……龍友」

「ん？」

涙目で僕を見上げる瞼にキス。

なんや？って聞き返せば、蕩けた視線で僕を見て。

"いれて"って。

「いつからそないカワイイおねだりするようになったん？」

そう言ってみるものの、こっちはもう爆発寸前。

なんやの、今の破壊力。

不意打ち辞めて欲しいわ、マジで。

何度そう思ったんやろ、毎回結局は一番の所で振り回されとる気ぃするわ。

だから、ちょっと悔しいから。

「あかん。

　まだお預けや」

突き入れてた指の動きを激しくしていった。

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