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広臣side ページ50
※
「それから…旅行に必要なものも買わねーと。
お前さすがに服2着じゃぁどうにもなんねーっしょ」
「じゃあもう一着同じものを…」
"安いし気安いし"なんて言ってるけど、同じ服3枚って…。
「さすがに違うの買えば？
同じもんばっかじゃ飽きるじゃん」
「同じ服着るのに慣れてるから飽きないですよー」
へへへ、なんて笑って○○○ならこれだけで済むから楽なんですよ、って言ってるけど
同じ服を着慣れてるってこの○○○の事言ってる？
それとも…俺と会う前の事を言ってる？
すっかり聞き流す事を身に着けた俺はやっぱり何も聞けなくて、相変わらず"ふーん"なんて呟くだけ。
「明日買いに行ってきます！」
靴を脱いで、玄関に置きに行く背中が嬉しそうにそう言うと、くるりと振り返って"ありがとうございます"なんて言ってから大きな欠伸をした。
「寝よっか」
「ですね」
空き缶を片付けて、テーブルの上は…また明日って事で。
戻ってきたAを連れて同じ寝室に入れば俺を見上げる視線が訝し気に細められる。
「いやいやいや、なんもしねーから」
「…信じられません」
「でも、胸は俺が好きにしていいって約束でしょ？」
口角を釣り上げながらわざとそんな言葉を言ってやれば真っ赤になって吠える吠える。
Aちゃんお怒りMAX。
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作者名：Rui
| 作成日時：2017年9月19日 14時
