[Voice]④登坂広臣 (ページ47)

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広臣side ページ47

※

「それで、行く日はいつですか？」

もうウキウキソワソワしてるAは相当楽しみみたいで、珍しくはしゃいでる。

「来週の水曜から。二泊の予定」

そう言って立ち上がり、一旦自分の寝室へ戻る俺を不思議そうに眺めてるA。

寝室に取りに行ったのは靴。

普段はもちろんだけど、旅行に行くにも履き慣らしておいた方がいいしね。

リビングに戻る俺の手にある袋を見て疑問顔。

リボンがついてるそれを自分の目の前に置かれれば戸惑いが隠せずにいる。

「なんですか？これ」

「靴」

短く答えた俺にパッとAの表情が明るくなるけど、すぐにそれを引っ込めた。

「なに？嬉しくねーの？」

「嬉しいですけど…もらう理由が…」

「あるっしょ。

　裸足で行く気？旅行」

別に俺の靴履いててもいいけど、○○○にスニーカーしかもメンズ…変でしょ。

そう言って袋の中から靴の入った箱を取り出してAに差し出せば、"ありがとうございます"と素直に受け取った。

んで箱を空けて目を輝かせる辺り、あー女の子なんだなってにやけちまう。

そういうの可愛いなって思ってね。

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