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広臣side ページ5
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目指した店は前にスタイリストさんに教えてもらった店。
シンプルなのに目を惹く物が多くて気に入ってるから、Aの靴もここで選ぼうと思った。
よく顔を合わせる店員さん、俺が来ても周りに気づかれないようにさり気なくフォローしてくれる人。
男の人なのに、気配りがすげぇ細かい。
「どうしたの？レディースなんて眺めて」
珍しい場所にいるね、なんて言いながら話しかけてきてくれたから靴を選びに来たことを正直に話す。
この人はわかってるから、芸能人のアレコレを。
「黒い○○○に似合う靴が欲しくて」
ミュールやサンダル、パンプスなどを一通り見て決めかねてる俺にヒントをくれる。
押し売り的な事をしてこないのも、この店員さんが好きな理由。
俺自身に選ばせてくれるよう上手くリードしてくれる。
「もう秋から冬になるし、パンプスの方がいいんじゃない？
普段使いならできるだけヒールが低いものがいいと思う」
そう言って、ディスプレイされているマネキンの足元を指さした。
あんな感じ、そう言った先にはなんの飾りもない黒のパンプス。
6cmぐらいのヒールで歩きやすそう。
「黒の服に黒のパンプスかぁ…
かと言って派手な色はなぁ〜」
店内を物色するように視線を彷徨わせるとキラリと光る何かに視線を止められた。
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作者名：Rui
| 作成日時：2017年9月19日 14時
