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広臣side ページ40
※
「なんだかんだ言って、隆二さんの事が好きなんですね。
こんな夜中に名前を叫ぶなんて」
明らかにからかうような口調にこっちもわざと睨むような視線を返せばケラケラ笑ってて。
さっきの厭らしい姿が頭ん中にあるもんだから、妙にド○○キするっつーか…事後の空気が流れてるような感じがしてくすぐったい。
実際は最後までしてねーってのに。
「何か飲みますか？」
完全にスイッチが切り替わってて通常モードのAは穏やかな敬語口調。
でも少し舌っ足らずなのは余韻…かな。
冷蔵庫の缶ビールを頼めばグラスと一緒に持ってきてくれた。
ソファーに座る俺の隣に座ってお酌。
ぶっちゃけビールなんて缶のままでいいのに、隣に来る口実？なんてまたその心理を読もうとしてしまう。
読んだところでわかんねーんだけど。
男たるもの、そういうもんでしょ。
好きな女の仕草や言動に一喜一憂して振り回されちゃうってやつ。
「Aは飲まねーの？」
ひとくち口をつけて聞けば少しだけ悩む素振り。
「今日はもう寝るのでいいかな」
そう言って立ち上がれば"お休みなさい"と言って俺の傍を離れていく。
んで向かう先は寝室…
俺の方じゃなくて自分の方…。
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作者名：Rui
| 作成日時：2017年9月19日 14時
