今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:328,734 hit
小｜中｜大
広臣side ページ16
※
「お疲れ様です」
電話口に向かってそう言った言葉は、今のシャウトでむしろ俺の方がすげぇ疲れているって感じ。
ヒロさんが向こうで笑ってるその空間は静かだ。
「事務所っすか？」
「うん、そう。
登坂に電話するから時間取った」
なんてわざわざ俺の話を聞くために人のいない場所でそれ専用の時間を取ってくれたなんて
すげぇ暖かい人だな…なんて思う。
"ありがとうございます"…そう伝えようとして、先にヒロさんの声がやってきた。
「だってさー、好きな人に間違えて好きって送っちゃった系でしょ？
もうこれ根掘り葉掘り聞きたいじゃん」
つって大爆笑してる。
めちゃめちゃ大爆笑してる。
「俺、ほんの数秒前までヒロさんの事暖かい人だな…って思ってお礼言おうと思ってたんすけど…
今ちょっと嫌いになりそうでした」
冗談の通じる社長だからこそ言える言葉だけど、普通なら言えないよね。
でも俺の言葉を聞いたヒロさんはまた爆笑していた。
「で、いまいちよくわかんねーんだけど、もしかして今そこに本人いる？」
俺の方が話ができる状況なのか確認してくれるヒロさんに、隆二もいて今は直人さんと隆二がAの事を知っているという状態です、と伝えた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 892人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rui
| 作成日時：2017年9月19日 14時
