[axis]⑦登坂広臣 (ページ34)

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広臣side ページ34

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「偉いじゃん」

思わずそう声をかければ、俺を見上げる瞳がきょとんとしてる。

「？だって呼んだらここにこいって言ってたでしょ？」

なんて。

純情すぎる回答。

模範解答っての？言ってる事は正しいしまあ俺が言った事なんだけど…なんつーか

ある意味で従順だけど、これ一歩間違えると怖い事になりそう。

依存…っていうより、何の疑いもなく俺に支配されていきそうこの子。

こんなワルイ男に捕まって、大丈夫かよって自分で言っちゃうけど

俺でいいなら、とことん甘やかしてとことん幸せにするけどさ。

腕の中を見下ろせば、もうすっかりくつろぎモードで猫みたいにコロコロ喉でも鳴らしてる雰囲気。

ここが自分の居場所だとでも言ってるみてーで油断した空気。

もし…他の女の子が俺の腕の中に…なんて事が起きたらすげー怒り狂いそう。

全身の毛を逆立てて、威嚇してきそう(笑)

「なあA」

小さな体を抱きしめながら、柔らかい髪を何度も撫でる。

腕の中に体の重みが増してくるから、そろそろ寝堕ちするだろうなって思ってるのについ声を掛けた。

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