今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:308,544 hit
小｜中｜大
広臣side ページ25
※
しばらく飲んで。
たまにぽつりぽつりと会話をしながら静かな空間。
3本目のワインを冷蔵庫から持ってきたAがため息交じりに呟いた。
「とにかくもう時間もないし、急がないと…。
毎日親の監視の目を盗みながら調べてるからなかなかうまく動けない」
時間がないってのは総裁になるかどうかの返事の事を言ってるんだと思う。
あの遺言書公開からすでに1週間は経過していて、メディアもいつ返事をするのか持ち切りだ。
確かにいつまでも返事を伸ばしておくことはできねーし、当然の事。
早く証拠が欲しい。
こんなに違法の形跡はあるのに、確実なそれが見つからない。
「いっそ、カマかけてみたら？」
そう言った俺の言葉にAの視線がゆっくりと俺を捕らえた。
「こんなん出てきたんすけど〜、なんか知りませんか〜？みたいな。
まだ誰にも報告してないって事とまずはお父さんとお母さんに相談しようと思って〜…みたいに言ってみるとか」
若干ふざけた口調を入れながら説明した俺に、Aは考え込む素振りを見せた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1046人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rui
| 作成日時：2017年5月28日 22時
