[axis]④登坂広臣 (ページ15)

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広臣side ページ15

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散々遊んだ後、隆二とAにもお好み焼きを焼いてから三人でソファーに座った。

ようやく食べれると喜ぶ2人。

一体何時間ひっくり返すのに手こずってたんだよ…。

呆れる俺の目の前で嬉しそうな2人。

食事をしながらしばらくして、当たり障りのない会話の中誰よりも食うのが早い隆二がいつもの倍以上の速さで食い終わる。

「お前よく噛んでる？」

お好み焼きは飲み物なわけ？

隆二の胃袋が心配になって聞けば、さっさと食器を片付けた隆二が着替えを持ってバスルームに向かう。

「俺風呂入って寝るから」

なんて言うから時計を見てもまだ21時台。

早くね？って突っ込む俺に、隆二はAを見て笑った。

「さっき話したい事があるって電話で臣に言ってたでしょ？俺がいたら大事な話できないじゃん」

そう言って手を振る隆二が、"泊まるならいつもの部屋使ってー"と言ってドアを閉めた。

隆二のヤツ…

後でとっちめてやろうと思ってたのに、こんな風に気を遣われたらできねーじゃん。

でも、助かった。

出来れば隆二に日銀の話は聞かせたくないだろうA。

今俺達の住んでる場所が離れちまったから、すぐに相談ができないのが難点。

この問題もなんとかしねーと。

そう考える俺に、Aはパソコンを取り出した。

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