[doll]⑯登坂広臣 (ページ45)

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広臣side ページ45

※

泣きながら意識を手放したAの体を抱き止めて。

まだまだ余韻の残る体を繋げたまま、甘い吐息を吐き出した。

一度体を重ねれば多少はこの気分は落ち着くと思っていたのに

なんつーか…まだ収まらない俺の体。

「…1回じゃ足りねぇーんだけど？」

そう言って名前を呼んでみるけど戻ってくる気配は全然ない。

むしろ気持ちよさそうに寝息を立てている。

…このまま2回戦やったら鬼畜だろうか、俺は…。

目覚めさせる自信はあるし、ぶっちゃけ前に強引に2回戦した事あるけど

「ちょっと疲れてる？」

Aの目元にうっすらとクマができてるのを見つけて。

さすがにそこまで鬼畜になれない俺は、仕方なく繋がりを解いてAをベッドに運んだ。

「仕事忙しいんだろーな」

ベッドに寝かせたAに布団をかけて。

乱れた髪をそっと撫でてやる。

久しぶりに見た寝顔に、なんでこんなに子供見て―な顔して寝てんだろって笑っちまった。

それぐらい幼い寝顔。

またドイツに帰る日がくるんかな。

それより明日、こいつスケジュールはどうなってんだろ。

いくら見てても飽きない寝顔を眺めながら、色んな事を考えてると俺にもやってくる眠気は

さっきの行為の疲労と相まって、あっという間に夢の中に引きずり込まれた。

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