[doll]⑮登坂広臣 (ページ24)

今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:348,791 hit

広臣side ページ24

※

事務所に着けばもう花ちゃんがフルスロットルで料理をふるまってて。

いつからここは小料理屋になったんだってぐらいな事になっている(笑)

ただ、俺が部屋に入った時に一瞬向けられた視線に何か気持ちが込められてるのに気づいちまって…

ああ、Aから話を聞いてんだなってすぐにわかった。

「今日はシンさんと花ちゃんだけしかこれないんだってー」

自然と三代目メンバーで集まる俺達。

直人さんがそんなことを言いながら手にしてるでっかい唐揚げを幸せそうに食っている。

まあ、わかるけど。

花ちゃんのから揚げ美味いもんね。

「渚さん達にも会いたかったっすね」

「ん。もうね、契約終了してるから皆本来の仕事に戻ってるんだって。だからそうそう休みを合わせてここに来るってのも無理だったみたい」

もぐもぐしながら説明してくれる直人さんに、そっか…なんて言いながらシンさんを探すと

向こうも俺を見つけてこっちに来てくれる所だった。

昨日の今日でさすがに気を遣わせるかなって思ったけど、そこはシンさん。

「おはよう…ございます」

「よう」

普通の返事が返ってきた。

まあここで昨日の話をされても困るんだけどね…。

・