[doll]⑫登坂広臣 (ページ8)

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広臣side ページ8

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この子、今すげー殺し文句言った事、理解してんのかな？

全員が言葉を失った状態でAを見てんのに、全然気が付いてねーし。

「…俺、なんだかんだ言っても、臣の方がすっごいAさんの事好きで好きで惚れぬいてんだと思ってたんだけど…」

直人さんが呟く言葉に続いたのは隆二。

「Aさんの方がもう臣に骨抜きって感じじゃん」

俺に向かって言ってくるから、俺もちょっと頷いちゃうよね。

「いや…なんつーか俺もびっくり」

確かに昨日もすげぇ俺の事求めてたし、ずっとしがみついてきてたけど

それはこの離れてた時間のせいだとばかり思ってた。

それだけじゃなかったのか。

ちょっとニヤけそうになるのを我慢して。

「あー俺ちょっと失恋気分」

なんて言う岩ちゃんががっくり肩を落とした。

俺達の会話を全く聞いてないAがピアスを耳につけて。

「どう？」

なんて可愛い顔を上げるからさ。

なんだろな、もう。

「俺はお前が好きだー！」

なんて言って。

ガバッと抱き着きそのまま押し倒した。

「こらぁー！！！！それは許さん！！」

二段ベッドから直人さんが飛び降りてきた(笑)

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