広臣side ページ7
※
「さすがに結婚したらちゃんと片付けするよー………
………たぶん」
「"たぶん"って言うなよ"たぶん"って」
自信なさげなAに突っ込んで。
結婚後の自宅を考えるとちょっと恐怖。
今の岩ちゃんのベッドの上みたいになるわけでしょー？
さすがに俺住めねーわ。
料理もできねーって言ってたから、片づけと料理が俺の担当で…。
えーっとAの担当は…俺の相手♡
って俺、兼業主婦みてーじゃん(笑)
想像して笑っちまった。
「2人は結婚したらどこに住むの？臣ん家？」
二段ベッドの上から話しかけてくる直人さんに俺とAは顔を見合わせた。
「まだそこまで本格的に話したことないんすよ。今度Aの親に挨拶行くことになってて」
「そっかー。しっかし三代目一番乗りは臣に決定かー。そうかー。
・・・全然羨ましくなんかないんだからねっ！！」
急に叫ぶ可愛さ抜群の最年長。
「俺超羨ましい！」
ドストレートに本音暴露の隆二(笑)
「んー、俺はまだ臣さんから略奪狙ってまーす」
小悪魔最年少…。
ほんっと肉食系の岩ちゃんに飛び掛かろうとして。
ショッパーから取り出した、小さな箱にかかるリボンを手にしたAがぼんやり呟いた。
「でも私、臣以外見えてないから。臣じゃないと、臣が傍に居てくれないとたぶん…
生きていけない…」
そう言って開いた先で輝くピアスを見て。
「わぁ！綺麗！」
なんて。
全員が押し黙る中、呑気にはしゃいでいた。
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作者名：Rui
| 作成日時：2017年3月19日 23時
