[doll]⑫登坂広臣 (ページ6)

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広臣side ページ6

※

「あれ。今市さんじゃない」

なんて俺の腕の中で言ってるAと。

「ちょっとー！俺も一回ぐらいぎゅってしてもいいでしょー！！」

って叫ぶ隆二。

「どっちも後で説教な」

睨む俺に2人が同時に恐怖を感じで震えあがった(笑)

「臣さん、嫉妬深いっすね」

からかう岩ちゃんもついでに説教な。

俺、Aの事になると余裕なくなるし、冷静じゃいられないから。

何をそんなに自慢げに言ってんだって思うけど、本当の事だから仕方ない。

腕の中のAを隆二のベッドに座らせて、俺と隆二で挟むように座った。

「開けてみたら？」

そう声をかけると、向いのベッドでガサガサやりだした岩ちゃんも荷物を押しのけてそこに座る。

「あ、直人さんもどーぞ」

なんて自分の横を勧めてるけど…

「いや、さすがにそこ座りたくねーわ」

って断られる(笑)

でも1人だけ違和感なさそうなのがこのA。

「あー…岩田さん見てるとなんかホッとします」

"我が家のようで"

なんて言ってるからね(笑)

「Aさんもガサツ仲間っすね！」

子犬が無邪気に笑いかけてて。

「嫌な仲間だな…」

ガサツが2人も身近にいるなんて。

ちょっと結婚後が不安になった一瞬(笑)

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