[doll]⑫登坂広臣 (ページ3)

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広臣side ページ3

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渚さんの新たな一面を発見した日。

夕食も済んで隆二がソワソワし始めた。

「ねぇねぇ、今更だけどさ。俺がAさんにピアスプレゼントするってキモくないよね？大丈夫だよね？」

「なんなんだよ、今更(笑)」

貰ったんだからお返しでいいだろって言う俺に

渡し方の練習まで始めたよ、この人。

直人さんや岩ちゃんも"なになに？"って興味津々で、壁に向かってショッパーを差し出し

棒読みのセリフを言いながら頭を下げる隆二に大爆笑が巻き起こる。

「もういいから、A呼ぶよ？」

携帯を手にする俺に、心の準備ができない隆二の阻止。

「告白するわけじゃないんだから」

全部の説明を聞いた直人さんが隆二を宥めるけれど、どうにも相手がAだと緊張するらしい。

見た目が綺麗だから黙ってるとクールなイメージが先行するのとトレーニング中のAを見てるとやっぱり落ち着かないらしく…。

でもあの酔った姿とかも知ってるわけなのにね。

「結構寂しがりの甘ったれだぞ？」

昨日の夜なんて特に…って俺しか知らない事を思い出してると、岩ちゃんに"自慢ですかー"とつつかれる。

まあ自慢でしょ。

当然でしょ。

思いながらAにライン。

隆二が用あるみたいだから部屋来れる？

って送ると。

すぐに返事が来た。

「今メシ食ってるから、食べ終わったら行くってさ」

届いた返事を読み上げた途端。

また隆二に緊張が走った(笑)

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