[doll]⑫登坂広臣 (ページ17)

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広臣side ページ17

※

ベッドに横になって、携帯をいじる俺の上にしっかりしがみついてるA。

なんならちょっとウトウトしててカワイイ。

「子供みてー」

眠りにつく瞬間を邪魔しないように小さな声で呟いて。

形のいい瞼が閉じられていくのを静かに見ていた。

しばらくして完全に眠りに堕ちたA。

寝てる時の顔って綺麗っていうより可愛くて、やっぱ年相応にあどけなさがある気がする。

「起きるなよ～…」

そう言いながら手にしていた携帯でAの寝顔を盗撮。

「やっべ。なにこれカワイイ」

画面の中に収められた自分の彼女の可愛さに悶絶しそうな俺。

だから本人寝てるし、全然変化もないのに無駄に連写。

「これ待ち受けにしてたら、俺イタイやつ？」

誰も聞いてないし誰にも言い訳をする必要もないのに一応この疑問を声に出してから

今撮ったAの寝顔写メの中でも特にカワイイやつを待ち受けに設定した。

まあ寝顔に変化がないから全部カワイイんだけど、俺的目線で一番ってやつをね。

で、もう一枚だけ撮ってみる。

自分の腕を精一杯伸ばして

Aと

Aが乗っかってる俺も映るように。

もう完全に重症だよね俺。

彼女に甘えられる自分を写メっちゃうとか(笑)

でもこの重みがすげー幸せ。

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