[doll]⑫登坂広臣 (ページ14)

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広臣side ページ14

※

叫ぶ俺の目の前で

イエーイなんて3人がハイタッチ。

「マジでちょっと待って。なにしてくれてんの？つーか俺お預けとか無理なんだけど」

「もう知らないっ」

「いやいや、ちょっと待ってお願いAちゃん」

完全にへそを曲げたAの機嫌を何とか取ろうとしてみるけれど

これがまたこの子頑固でね…。

何を言っても聞いてくれないし、俺より3人の言葉を信じてるし。

マジで焦る俺を見て爆笑してる3人がすげームカつく！！

「お前らに彼女ができた時、同じことしてやるからな」

恨みを込めて言う俺に"はいはーい"なんて軽口の直人さん。

あったまきた。

この人が結婚するとき、絶対阻止してやる。

心に熱く誓った事を誰もしらない。

「じゃあ私部屋に戻りますね」

俺の事なんて見向きもしないAが立ち上がり、3人に挨拶をする。

隆二にはもう一度ありがとうございますって言って、俺にはプイって顔を背けてやがる。

それも可愛いけど。

けど！！

「待って部屋まで送るから！」

「そんな遠くないし！」

そりゃそうなんだけど、でもあのお預けを撤回してもらわねーといけねーし。

半ば強引に一緒に部屋を出た。

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