[doll]⑩登坂広臣 (ページ9)

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広臣side ページ9

※

「あと二ヶ月弱の合宿中に完全に落ち着いてくれてるといいな」

そういうヒロさんに肩を叩かれて、渡されたもの。

「なんすか？これ」

小さな白い四角い箱。

平たくて…ハンカチでも入ってんのかなって…。

「お前明日誕生日だろ？俺からプレゼント」

「まじっすか！？ありがとうございます！」

まさかヒロさんから誕生日プレゼントもらえるとは。

ちょっと嬉しい俺はさっそくその箱を開けてみると。

「…まぁ…嫌いじゃないっすけど…てゆーか…むしろ好きですけど…」

中を見て呟く俺に。

「だろ？♡絶対登坂はそういうの好きだと思ったんだよねー」

ゴキゲンなヒロさん。

「これ…どこで買ったんすか？」

「当然ネットでしょ。俺このナリでそれ買いにいけねーもん」

なんてまた笑ってる。

「んじゃ、まあそーゆ―ことで」

なんて、わけもわからず部屋から追い出された俺。

手には、ヒロさんから誕生日プレゼントで貰った

ピンクに黒のレースが縁どられたＴバックとそれとおそろいの小さなビキニブラ…。

これ、Aに着せろって…？

そりゃ着て欲しいけども…。

頭の中でこれを着たAの姿を想像する俺に、横から聞こえてくる隆二の声。

「臣…パンツ片手に何突っ立ってんの？」

って、すげぇドン引きした目で見られてた。

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