[doll]⑩登坂広臣 (ページ47)

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広臣side ページ47

※

「えー…ちなみに聞きますけど…親父さんってどういう人っすか？」

恐る恐る聞く俺に。

少し考えたシンさんはたった一言。

「鬼…？」

「…マジっすか…」

こえーよ、警察官僚の鬼とか！！！

まあシンさんみてーな子が育つわけだから、それなりに迫力はあるだろうって思ってたけども！！

「かーちゃんはAに似て天然でぼんやりしてるけどよ、親父は迫力あるぞー。

　俺、今でも勝てる気しねーもん。つーかたぶん一生勝てねぇと思う」

腕っぷしの話なんだろうけど

シンさんが勝てないとか、親父さんどんだけですか！！

恐ろしいんですけど！！！

「…いつか結婚の挨拶に行きたいんすけど…俺、許してもらえますかね」

「あー…うちの親父Aを溺愛してるからなー…どーだろ」

ですよねー。

わかります、なんとなく想像つきます、そういうコワモテの人カワイイ娘を溺愛しちゃいますもんねー。

「俺、顔面粉砕骨折される覚悟で挨拶に行きます」

それでもAが欲しいから。

粉砕骨折ぐらい覚悟しねーと。

怖いけど。

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