[doll]⑩登坂広臣 (ページ5)

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広臣side ページ5

※

「欲しいもんっつったらAじゃん？そのAはもう俺んもんだし。他に欲しいもんねーもん」

「いやいや、私じゃなくて、プレゼントって言ったらなにかこう…形に残るようなものというか思い出になるようなこととか…じゃないの？」

「じゃあまたあれやってよ」

ニヤリと笑う俺に嫌な予感を察知したA。

一瞬逃げ腰になるのを強く抱きしめて阻止した。

「裸エプロンまたやって。あれチョー楽しかった！！またイジメ倒したい」

「絶対嫌！！」

光の速さで否定されるけど

でもゴリ押ししたらまたやってくれそう。

だってこの子、ドＭちゃんだしぃ～。

なんていけない妄想を馳せる俺は、もう一度Aにキスをした。

「つーか、マジでさ…俺の事考えてくれるのは嬉しいんだけど、他の男と2人きりにならないで欲しいわけよ」

「…うん、ごめん」

素直に謝るAに少しだけ弱い俺の本音を零す。

「お前を閉じ込めておきたいっていう衝動に駆られるぐらい、好きなわけ」

引かれるかなって不安になるけど、これが本心だから仕方ねぇし…。

今までの、服従させられてきた男との付き合いみてぇな台詞を吐いた俺を拒むだろうかって

身構えたけど、Aはその言葉を受け入れる。

なんなら

「臣になら閉じ込められたい」

なんて言って…。

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