[doll]⑩登坂広臣 (ページ33)

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広臣side ページ33

※

俺の公開プロポーズで無事にお開きになった誕生日会。

部屋に戻って隆二と持ってきた酒を飲んでると、携帯に着信音。

音設定してるから誰からかかってきたかわかる。

「…かーちゃんかよ」

って、そんな事言っちゃいけないよね。

息子の誕生日に電話くれるなんていい親じゃん。

ちょっと頭のネジ飛んでるけど…。

「あー、もしもし？」

出ればすぐに誕生日おめでとう！なんて言われると思ってたのに、やっぱりうちのかーちゃんネジがぶっ飛んでる。

「ちょっと！この前ニュース速報で流れた三代目の登坂広臣婚約発表って、もしかしてあんた！？てっきり違う登坂広臣だと思ってたんだけど！」

って…(笑)

三代目の登坂広臣がもう1人いるなら合わせて欲しいっつーの。

「俺に決まってるでしょ。なにその違う登坂広臣って」

「なんで親に紹介しないのよ！！」

さすがにこれはごもっともな意見が飛んでくるわけで。

「え？紹介した方がいい？」

「当たり前でしょ！！写メとかないの！？」

「ん、わかった。今送る」

うるさいかーちゃんを黙らせるにはしょうがない…っていうか、まあ結婚すんだし紹介はしないとね。

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