[doll]⑩登坂広臣 (ページ4)

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広臣side ページ4

※

「一緒にプレゼント見に行ってもらっただけです…」

「んな事わかってるよ。一緒にメシ食ったり2人で買いもんしたりってのが嫌なの
、俺は」

「…ごめん」

一瞬でも浮気を疑った自分も嫌だけど

こんなに嫉妬深い自分も嫌。

でも、どーにもなんねーもん。これ。

伸ばしていたほっぺから両手を話して、赤くなったそこを撫でてやる。

「で？結局何を選んでくれたわけ？」

「えっとね…あ！まだ秘密！！」

「なにそれ」

つーかテーブルの上に置かれてるショッパーでバレバレですけど。

俺の好きなアクセサリーのブランド。

たぶん隆二から聞いて選んでくれたんだろうけど、ぶっちゃけそういうのはいらない。

何となくだけど気持ちが落ち着いてきて

ようやくAの体を抱きしめる事が出来た。

その俺の腕に、ホッとしたのか嬉しそうにすり寄ってくるのがカワイイんだけどムカつくっていう不思議な気持ち。

「俺さ、誕生日プレゼントとかいらないわけよ」

「え？なんで？」

不思議そうに顔を上げるAにキスをして

だってさ、って言ってみる。

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