[doll]⑩登坂広臣 (ページ23)

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広臣side ページ23

※

「俺を萌え死にさせる気か！！」

ベッドの上でゴロゴロ悶える俺の渾身の叫び。

もうね、もうさ！？

俺の方こそ心持ってかれてるってーの！！

つーか、体も持ってかれてますけどね！？

言いませんけどね！？

相当Aの心とその体に俺は溺れてますよ！？

溺れ死んでもいいって本気で思うぐらい溺れてます。

いや

まだまだ溺れていたいです！！

「あ"－－－！！もう！！！ヤリてぇぇぇ！！！」

うっかり心の叫びが言葉になって漏れていった。

「臣ってば引くわぁ…」

俺にドン引きの隆二の冷たい視線(笑)

そんな隆二が立ち上がって、どっからか何かを持ってくる。

んでそれを俺にぶっきらぼうに差し出した。

「あげる」

「は！？マジで！サンキュー！！隆二！！」

少し大きめの紙袋を受け取った。

隆二ってこういうの絶対忘れねーんだよなー。

ほんっといいヤツだよ、今市隆二って男は。

あのオーディションから隣でずっと俺を支えてくれてる良きパートナー。

こいつがいなければ今の俺はいないと断言できるほど、隆二の存在は俺の中で大きい物。

そういう意味ではAより大切な存在ってやつ。

貰った紙袋から四角い箱を取り出して。

「えー、なんだろ」

わくわくしながら開けてみると。

「…隆二…お前もか…」

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