[doll]⑩登坂広臣 (ページ13)

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広臣side ページ13

※

この場で一番大慌てなのは今市隆二30歳。

「違うから！これをAさんに着せて楽しみたいとか、そういう話してないから！！」

すっげー余計なフォローを入れる隆二を今すぐ黙らせたい。

この人天然すぎて手に負えねぇっつーね。

俺を庇ってるつもりなんだろうけど、超逆効果。

「…これを…私に着せようと思ってた…？」

お皿の目が俺をじっと見つめて聞いてくるAに

もう嘘も否定も通用しないよね。

覚悟を決めた俺。

「…はい」

素直に返事をした。

「臣のばか！！えっち！！今市さんの変態！！」

ついでになぜか隆二まで言われて(笑)

頭から湯気でも出てんじゃねーかってぐらい怒ったAがドスドスどこかへ行ってしまう。

「あーあ、怒らせちゃった。機嫌直してくれっかなー」

散らばったものをまた箱の中にしまいながら呟く俺に

隆二が泣きそうになって俺を見る。

「俺、Aさんに嫌われた？」

って(笑)

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