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広臣side ページ2
※
「うわっびっくりしたぁぁ！！」
隆二とおんなじ反応をしてる事にもイチイチイラついて。
乱暴に扉を閉めると驚くAの両腕を掴んだ。
「お前、今までどこ行ってた？」
自分でもびっくりするぐらい低い声。
怖がらせるつもりなんてねぇけど、怒りなのか嫉妬なのかは収まらない。
しかも、まだ"友達の所"ってしらばっくれる事に余計に腹が立つ。
「こんなに遅くまで？俺に連絡もせずに？ラインもスルーしてるし？」
矢継ぎ早すぎるだろって自分でも思うけど、なにこれ、もう止まんない。
「隆二と一緒だったろ」
核心をつく。
言った途端泳ぐ両目。
固まって…俺から視線を逸らしていく。
「俺を見ろよ」
強くそう言えば恐る恐る視線は戻ってくるけれど、どこか不安げに揺れていて少しの恐怖も感じてるっぽい。
「誰といたの？」
もう一度聞けば、今度は素直に白状した。
「…今市さんと…出かけてた…」
すげぇ小さな声で言われて、なんで隠すんだって事にも腹が立って。
掴んでいた両腕から手を放すと
今度は追いすがるようにAが俺に抱き着いてくる。
でも
とても抱きしめてやる気にはなれなかった。
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作者名：Rui
| 作成日時：2017年3月10日 22時
