[doll]⑥登坂広臣 (ページ9)

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広臣side ページ9

※

「マジで言ってんの！？」

思わず立ち上がっちゃったよね、俺も隆二も。

「一目惚れとかしないタイプに見えるけど、臣みたいのがタイプって事？」

今市くん、俺も心臓が持たないんで少しペース落としてもらえませんかね？って言いたいけど聞きたい俺もいるから黙っているけど

変なド○○キが心臓を苦しめるから息ができない(笑)

「いや、好きなタイプってのはまた別ですけど…」

「なにそれ、どんなのがタイプなのよ」

「臣、落ち着いて」

思わず冷静な突っ込みの俺に隆二の静止が入って。

Aは真っ赤になりながら話を続ける。

「雰囲気に惹かれました。最初は…。決定的だったのは二度目に私を探しに来てくれた時です」

そう言ってAは俺を見て。

「元カレ殴らせた時はすごい申し訳なくて、個人情報盗られた時は私のせいでって思って…。

　こんなにめんどくさい事ばっかりなのに、携帯ショップの人の脅しから私の腕を掴んで引っ張ってくれた時に堕ちました…、はい。。。」

そうしおらしく言うもんだから、もうめちゃくちゃ可愛くて、やべー押し倒してぇって隆二が邪魔だって

頭ん中で色々考えていると、Aのその空気が今度は険しいものになった。

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