[doll]⑥登坂広臣 (ページ7)

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広臣side ページ7

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「俺さぁすげぇ気になってる事あるんだけど、Aさんに聞いてもいいっすか？」

酒がそれなりに進んできた頃。

まあAは完全に出来上がってる状態なんだけど、隆二に話かけられて俺にもたれ掛かっていた体を起こした。

「なんですか？？」

普段ゆっくりな口調がさらにゆっくりになっている。

「臣の事いつから好きだったの？」

それはなんの前触れもなく。

突然爆弾ぶっこんできた(笑)

まあ俺も気になってるけど、聞くに聞けないっていうか…自分で聞くのも恥ずかしいから黙ってたけど

まさかここでそんな話になるとは。

泥酔のAより俺の方が動揺しちまっている。

なんなら一瞬にして酔いが醒めた。

「俺の覚悟がないときにそんな事聞くなよ！」

一応突っ込んでみるけど、答えを聞きたいのは隆二より俺の方。

すぐ傍のAを見れば、すっとぼけた顔をして酎ハイを煽っている。

まるで聞こえてませんとでも言いたげで。

でもここは酔っ払いの集まり。

隆二が黙っていない。

「なんすかそれ、聞かせてくれるまで何度でも聞きますからね」

そう言って、身を乗り出した。

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