[doll]⑥登坂広臣 (ページ6)

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広臣side ページ6

※

部屋に戻ると、隆二が息を切らして出迎えてくれた。

「どうした、お前」

「部屋片付けるのに必死になってた」

だから乙女か！(笑)

「すみません、お邪魔します」

そう言って俺の後ろからAが部屋に入ると、隆二はまたお母さん。

「どうぞどうぞ、ゆっくりしてって」

てゆーか、もうね親戚のおばちゃん(笑)

こいつ、きっと年取って孫とかできたらティッシュにお金くるんで渡しそうなタイプじゃね？

思わず笑っちゃう俺に不思議顔の隆二だけど、コンビニの袋から嬉しそうに酒を出している。

俺のベッドに俺とA。

向かいのベッドに隆二が座って。

3人で酎ハイ片手に乾杯って言うと、一気飲み。

Aがね。

「…お前ね…もう少しなんかあるでしょ」

あっという間に1本飲み切ったAが二本目に手を出しながら俺を見て

いたずらがバレた子供みたいに笑った。

「酒好きなんすね」

あっけに取られる隆二のその質問に。

「好きです♡この漲る感じが好きです！」

なんて言う。

「漲りすぎだからね？少し抑えて」

どれだけ注意しても聞いてない。

俺がいるからいいと思っているのか、あっという間に5本も空けた…。

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