[doll]⑥登坂広臣 (ページ49)

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広臣side ページ49

※

久しぶりのAの部屋。

中は少し散らかっていて、Aの性格を見事に表してる感じ(笑)

「自宅も結構散らかすタイプ？」

ベッドに座りながら話しかけると、拗ねた口調で。

「岩田さんタイプですね、はいすいませんね、女の子なのに」

「でた、卑屈A」

細い腕を引っ張って、膝の上に座らせる。

ちょっと怒って抵抗する仕草を見せるけど、黙って抱きしめているとそれも静かになった。

「もうこの一週間、死にそうだったんだけど」

柔らかい胸に顔を埋めて愚痴を零すと

俺の頭を抱き込むようにしてぎゅってしてくるAが聞こえない程の声で囁く。

"私も死にそうだったよ"と。

「ならもう少しラインしてくるとか電話してくるとかあんじゃん？」

「それは臣だってそうじゃん」

「仕事が忙しいなら邪魔できねーなって思ってたんだよ」

口喧嘩にもならない緩い感じで言い合って、少し吐き出した事でモヤモヤがなくなるけど

逆に一週間我慢してた分は加速するばかり。

なんとなく2人きりでいると甘い空気が漂うわけで。

抱きしめた腕をゆるりと解いて。

背中からそっとシャツの中に手を滑り込ませた。

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