[doll]⑥登坂広臣 (ページ43)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:571,334 hit

広臣side ページ43

※

「シンが女の子泣かせるなんて珍しいなー、どうしたんだろ」

不思議がるAに、色々理由を知ってるけど説明できない俺は黙るしかなくて。

「まあ不可抗力だよ、今のは」

言い方がきつかったのと、あまりにも大雑把すぎて意味が伝わっていないだけ。

「そういえばA」

まだシンさん達が消えていった方を気にしてるAにそっと耳打ち。

「火照ったの、消えた？」

そう囁いただけで全身一気に真っ赤になるA。

漫画みたいに効果音があるならば"ボンッ"て感じ。

まさにそれ。

「あ、思い出しちゃった？」

からかうと怒るAが"もう知らない！"と言って向こうへ行ってしまうから。

もう少し話したかったなーってのと

可愛いなーってのが混同して俺もまた熱を持つ。

あー…早く夜になれ。

なんで半日は12時間ずつなんだろ。

太陽が出てる時間が3時間ぐらいで、後全部夜ならいいのに。

もうこんな妄想するようになったら重症だね(笑)

わかってるけど、それぐらいAが欲しい。

どうやって2人きりになろーかなー。

・