[doll]⑥登坂広臣 (ページ28)

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広臣side ページ28

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浮気はしねーって信じてるけど、言われると気になるもんだな。

しかも俺がこんなに欲求不満なのに、あいつ全然平気そうだし。

「女って欲求不満にならないもの？」

そう聞けば、少し悩んだ隆二が"人それぞれじゃん？"って曖昧な返事。

「でもまあ、女の人だってあるでしょそりゃ。男ほど口に出さないだけで」

まじめに返ってくる返事に、俺もそう思うと返すけど

Aの事だからなんか変な方向に向かってそうで怖い感じもする。

「体が熱くて、すごくうずくの♡とかDVDとかでもよくあんじゃん。そういうのとかあるんじゃねーの？Aさんも」

「お前なんのDVD見てんだよ！人妻系か？おい！」

隆二の趣味ってどんなんだよっていう新たな疑問も生まれた所でベッドに潜り込んだ。

「もう寝る、Aにラインして俺もう寝る」

「あー、そういえばなんか忙しそうにしてたよね」

隆二も釣られて布団に入った。

仕事ガンバレヨーって送った所で、窓の外からランクルのエンジン音。

「あれ？この音ってAさんの車の音じゃね？」

そう言われて。

窓の外を見ようとベッドから起き上がった所でラインが。

「あ、返事きた」

別件仕事で都内に戻ります。

来週帰ってきます。

「って、はぁぁぁぁ！？」

まさかの

隆二が言っていた通りの、

「一週間のお預け確定した」

ベッドに倒れこんだ。

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