[doll]⑥登坂広臣 (ページ23)

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広臣side ページ23

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体育館に飛び込んで、非常に冷たい視線を浴びつつそれぞれの担当者の元へ。

まずは一言謝ってから合流すると、今日はアミちゃんがいることに気が付いた。

てゆーか…

アオイさんにくっついているというかね…

アオイさんが侍らせてるとでもいうかね…。

「おーい、アミちゃん。君はこっちじゃないの？」

そう言って声をかけるとちゃんとこっちに戻ってくるけれど、アオイさんの隣ポジションをアピールでもしたいのか、アミちゃんらしくなく手を振ったりしている。

「…もしかして進展あった？」

戻ってきた彼女にそう聞くと、小声で肯定の返事が返ってくる。

この前までアオイさんを取り巻く女の子の中にすら入って行けなかったのにこんなに変わるんだから

当然何かあった事はシンさんからの情報がなくてもわかるところ。

「付き合ってるの？」

その質問にはノーの答え。

進展があったというのはどの程度なのか、本人の口から聞くのが怖いけど…聞かないと。

「やっちゃった…とかじゃないよね？」

そう言うと、すげぇわかりやすく答えをはぐらかされるから、これもう間違いない。

やってる。

「…あのね、体の関係だけとかは絶対にダメだからね？いい？」

子供に言って聞かせるみたいにそう伝えるけれど

なにかに溺れてるアミちゃんは"今はこの関係でいいんです"と言い切った。

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