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広臣side ページ21
※
布団の中で丸まるAを抱きしめて。
ゆっくり眠りに堕ちていく。
腕の中から甘ったるいAの香りと少しの酒の匂いがした。
次の日の朝こそ、Aと幸せな目覚めを迎えるはずだったのに…。
「ぃぃぃぃいいいいつまで寝てんだゴルアアァァァァ！！！！」
鍵が開けっ放しになっていた部屋のドアを、ノックもなく蹴り破ってくるシンさんの怒号で俺は目覚めた(笑)
「うわっえ！？もう朝！？」
「すっげぇビビったぁ！！」
寝ぼける隆二と心臓が飛び出しそうな程びっくりする俺。
時計を見ると…
「うえぇぇぇ！！10時ぃぃぃ！！！」
俺の声に隆二もベッドから飛び出した。
こんな時間まで眠っちまうとは…！
トレーニングだってもうすっかり始まってる時間じゃん。
慌てて支度をする俺達とは正反対に、Aは全然起きなくて。
いい加減起こさねーとって焦る俺の目の前で。
シンさんの体が宙に浮いたかと思ったら。
「起きろオラアアァァァァ！！！」
って言って、ジャンピングエルボ…。
ドスっていう鈍い音に交じってAのうめき声。
「ひでぇ…」
隆二と一緒に、さすがにこれには同情した。
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作者名：Rui
| 作成日時：2017年2月18日 0時
