広臣side ページ1
※
俺の質問に、Aとアオイさんが視線を合わせて何か秘密の会話をしてるみたい。
シンさんの事、聞いたらまずかったかな。
「そうそう、女子の間でぇアオイさんが一番人気なんですけど、渚さんが二番目に人気あるんですよー」
空気を察したか、アミちゃんの不自然に元気な声。
でもAとアオイさんはその不自然さに二人同時に乗った。
シンさん、なにかあったのかな。
すげぇ綺麗な女の人連れてそうに思うけど、案外男好きとか？
そりゃねーか。
「渚、あんなに無口なのに人気があるの？」
失礼な程驚くAがアミちゃんに聞くと、"すごいですよー"って。
「アオイさんほどじゃないですけど、今E-girlsはアオイ派と渚派で派閥争いが繰り広げられています」
「へー！渚に言ったら喜びそう！表情は変わらなそうだけど」
そう言って笑うAに、確かに不愛想だなってうなづく俺。
でもかっこいい人だし、教えるのはすげぇ上手い。
仕事以外の話をしたことねぇけど、どんな人なのか気にはなる。
「渚は無口で不愛想だけど、結構動物に好かれる心優しいヤツだよ」
「そうそう、すっごい動物に好かれてるの！皆で昔動物園に行ったらどこに行っても動物が近寄ってきて大変だったんだよー」
思い出して笑うAがアオイさんと共有の思い出を話し出すから、仕方のない事だとしても気に入らない。
過去の時間に嫉妬するなんて
余裕がねぇのかただ嫉妬深いだけなのか。
自分でもわかんねぇ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1450人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rui
| 作成日時：2017年2月18日 0時
