【氷と炎】⑰数原龍友 (ページ42)

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店内は昼時やからかそこそこ人が居て、僕らが数原龍友とA丸出し状態で入ったもんやから瞬時にざわつきだした。

サーフィン帰りらしきイケメン達の視線がめっちゃAにロックオンしとる。

｢そっち座り｣

なるべく誰かの視線に晒されん方にAを座らせた……けど、失敗したと気づく。

Aが皆からよく見える位置やないと写メ撮ってもらってTwitterに上げてもらえへんやんけ、自分！

なにしてんねん、ほんまに。

盛大に後悔しつつも、今更やな。

一応後でTwitterチェックしとこ。

｢何食べたい？

ちなみにこれオススメやで｣

かなり使い込まれとる紙のお品書き。

僕のオススメ全部のせ海鮮丼を指さすと”じゃあそれにする”なんて子供みたいな笑顔。

その笑顔に僕もやけど周りの見ず知らずの男共もデレさせとった。

僕のA見んなや、アホ。

タクシー乗る時とかジェネ高のバス乗る時肩幅邪魔やけど、今は体がデカくて良かったと思うわ。

小さいAが僕の体に隠れられるから。

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