【氷と炎】⑰数原龍友 (ページ35)

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｢いやー、凄かったっすよー。

写真集常に持ち歩いてるようなキモオタで、常にインスタやらファンクラブやらチェックしてるようなキモオタで

写メ見たり雑誌やらDVDやらフルコンプして、可愛い可愛い言いまくってるキモオタで

同じブランドのアクセサリーとか血眼になって探してるぐらいの拗らせっぷりでしたよ｣

キモオタって何回言うねん。

僕のかわりに説明した彼の言葉にとんでもなく悪意を感じるけど、どれも間違ってへんところが痛いな自分。

｢ほんま、今思うとキモイな僕｣

てか、まだ知り合えてへんかったら今でもそれやり続けとるやろな……。

てゆーか、Aにひた隠しにしとったそれを暴露されてめっちゃ気まづいわ。

｢ほんまごめん。

引いた？｣

｢いや、別に引かないし

なんとなく、知ってたよ｣

そういやA、僕がインスタで誕生日勝手に祝ってたのも知ってたな。

いつから僕の事認識してくれてたんやろ。

ほんでそんときは僕の事どんな風に思ってくれてたんやろ。

あとで聞いてみよ。

｢あ、あと

よくイケナイ妄想してましたよ、この人｣

｢やめい！｣

僕をdisりまくる店員さんに案内されて、ようやく店内に入った。

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