【氷と炎】⑰数原龍友 (ページ34)

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見た目の雰囲気が少しNEOさんに似てる人。

この人もサーフィンが上手くてよく教えて貰ってる兄のような存在で。

｢おー、久しぶ、りぃい、はぁぁあ！？｣

運転席から降りてきたAにすぐ気がついて変な声出しとるわ。

｢彼女の水着買いに来ました｣

Aをそばに手招きして、”彼女”って言うた僕。

目を丸くして固まっとる店員さんは”はぁ！？”って2度目。

｢いや、あれだろ？

お付き合いしている”彼女”っていう意味じゃなくて

代名詞のSheって意味の”彼女”って言ったんだよな？今｣

｢なんでやねん！｣

相変わらずやな、こういう反応。

何時になったらAが僕の彼女って定着すんねやろ、まさか一生このままってことないよな？

不安になるわ。

｢こんにちは｣

Aが挨拶すると急に緊張したのかかしこまって頭下げとるし、”え？ほんとに彼女？”なんて聞いとるわ。

｢そらめっちゃAのファンやし、それに間違いはないねんけど

ほんまに彼女やねん｣

な？っていう風にAに視線を送るとめっちゃ笑っとる。

｢龍友、私と付き合う前、どんな風に私の事話してたの？｣

そう言われて考える。

まだAが僕を認識してくれる前

とても相手にしてもらえると思ってへんかったから、盛大に拗らせてたわ……そう言えば。

言われて色んなこと思い出した。

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