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長尾side
丈くんみたいに、俺らしくってのは
3年前からずっと考えてるけど、思った以上に難しい。
藤原「A、連れて帰るかぁ」
長尾「えっ、どこに？」
藤原「俺らが泊まってるホテルに。俺らの部屋に連れてくのは流石にあかんけど、さっき調べたら空いてる部屋あってん。そこ予約取れたから、おぶって連れて帰るんなら大丈夫やろ？置いてくわけにもいかんし、一人で帰すんも心配やし」
丈くんはそう言って、またAの寝顔を見て顔を綻ばせた。
格好良くて、ほんまに凄い人やって思う。
「俺はもう疲れたから、こいつをおぶってくのは謙杜の仕事や」って、そういうとこも。
「ありがとう」って言うのも、「なんでなんすか！」ってふざけるのも違うと思ったから、何て返していいか分からずに下唇を噛む。
そんな格好悪い俺の腕の中で、Aが身じろぎをした。
長尾「…………A？ 起きれる？」
「……ながお？」
長尾「うん、俺やで」
「………ふふ、ながおやー」
Aはふにゃふにゃの顔と声でそう言って、また目を閉じた。
力が抜けて少し重たくなったAを抱き止めてる、この胸の音がAには聞こえてなかったらええなって思う。
これまで、A以外の人にこんなことも、こんな思いもしたことがないから、ほんまはいっぱいいっぱいやねんで、俺。
藤原「Aも、謙杜のことちゃんとかっこええって思ってんちゃうん」
長尾「……どうなんすかね」
藤原「まぁ、謙杜から聞いてみいひんと分からんかぁ」
長尾「分からんなぁ…」
やっぱり丈くんは、微笑ましい目で俺とAを見てた。
俺はまた痒い気持ちになって、呑気なAの寝顔に視線を落とした。
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ももか(プロフ) - 丁寧な言葉選びですっごく好きな作品でした！作者様の描く長尾が最高に好きでした。また素敵な作品楽しみにしてます！更新お疲れ様でした！！ (2022年7月19日 0時) (
レス) @page47 id: c5caa37a1a (このIDを非表示/違反報告)
。 - 星屑に触れたなら 本当にいい作品です。いつも更新ありがとうございました。 (2022年7月18日 17時) (レス) @page47 id: 5aa31afc0d (このIDを非表示/違反報告)
mちゃ(プロフ) - 神作 (2022年7月18日 15時) (レス) id: e046c287bb (このIDを非表示/違反報告)
yukie aaa(プロフ) - 言葉がキレイで、、読んでいて本当に引き込まれます！！ (2022年7月16日 17時) (レス) @page44 id: 5c463d3147 (このIDを非表示/違反報告)
縮人(プロフ) - わ〜丈くん(泣)かっこよすぎて泣けます(泣) (2022年7月13日 0時) (レス) @page39 id: 3fa571b52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨野 | 作成日時：2022年6月9日 19時
