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そう言って長尾は、私の隣に座った。
いつものニコニコ笑顔で「あっ、隣座ってええ？」って聞いてきたから「勝手にしたら」と答える。
素っ気なく不機嫌なフリをしとるけど、ほんまは心臓バクバクで
それが、急に人が現れたからなのか、その人が長尾やったからなのか、私には分からない。
分からんけど、ドキドキしてるのを悟られたくないから、長尾の方を向かなかった。
長尾が私の方をずっと見てる視線には、なんとなく気付いとるけど。
長尾「なんで俺も誘ってくれへんかったん？」
「誘う理由があらへん」
長尾「ほんまに？会って話さな、モヤモヤしてたんちゃうん？」
「………してへん」
長尾「嘘ばっかり」
長尾と私のそんなやり取りを、丈くんは微笑ましいみたいな表情で見つめとるし。
丈くんをキッと睨むと、丈くんは「あっ、全然続けてええよ？」とわざとらしく手を振った。ムカつく。
長尾「ほら、ディスコミュニケーションって良くないからさ」
「ディスコ……何？」
長尾「ディスコミュニケーション。話さんくてもAのこと分かってあげられるほど、俺Aのこと知らんから。Aもそうやろ？」
「まぁ……そう、かも？」
それは確かにそうやけど。
そうやけど、今さら長尾と私が分かり合ったからって何になるんよ。
また “お友達から” ってこと？
それにしては、お友達じゃ知らんでええことを知りすぎてもうてる。
長尾「こないだは勢いであんなこと——別れてへんとか言うてもうたけど、実際卒業までって話やったやろ？ でも俺、全然今もAのこと好きやし。高校んときは、ちゃんと俺の気持ち話してへんかったし、Aの気持ちも聞いてへんかったし、そういうことちゃんと話し——」
「ちょ、ちょっと、ちょっと待って？話早いて」
ほとんど息継ぎもなく喋る長尾を制すると、長尾は首を傾げて不思議そうな顔をする。
すっぴんやのに、私の1.5倍ぐらい大きな目が私の内心を見透かしてる気がして息が詰まりそうだった。
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ももか(プロフ) - 丁寧な言葉選びですっごく好きな作品でした！作者様の描く長尾が最高に好きでした。また素敵な作品楽しみにしてます！更新お疲れ様でした！！ (2022年7月19日 0時) (
レス) @page47 id: c5caa37a1a (このIDを非表示/違反報告)
。 - 星屑に触れたなら 本当にいい作品です。いつも更新ありがとうございました。 (2022年7月18日 17時) (レス) @page47 id: 5aa31afc0d (このIDを非表示/違反報告)
mちゃ(プロフ) - 神作 (2022年7月18日 15時) (レス) id: e046c287bb (このIDを非表示/違反報告)
yukie aaa(プロフ) - 言葉がキレイで、、読んでいて本当に引き込まれます！！ (2022年7月16日 17時) (レス) @page44 id: 5c463d3147 (このIDを非表示/違反報告)
縮人(プロフ) - わ〜丈くん(泣)かっこよすぎて泣けます(泣) (2022年7月13日 0時) (レス) @page39 id: 3fa571b52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨野 | 作成日時：2022年6月9日 19時
