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「……長尾さ、お人好しって言われへん？誰にでもそうやって優しくして」
長尾「言われへんよ。俺が優しくすんのは、俺が優しくしたいと思う人だけ」
長尾がそう言って微笑んで、私の頬に手を伸ばした。
突然のことで体が強張ったけど、すぐにその行動の理由に気付かされる。
長尾「泣いちゃうぐらいしんどかってんな？ごめん、無理やり聞いて」
そう言われて、自分の頬が濡れていることにも、自分が泣いていることにも気付いた。
泣いてるんだと分かると、涙はどんどん止まらなくなっていく。
鼻の奥がツンと痛くて、止めたいのに勝手に涙が溢れていく。
こんなところ、見られたくないのに。
長尾「なぁ、俺が話聞いたらさ、Aの涙を止められへんかな？今すぐにじゃなくても、こうやって一緒にお昼食べながら、聞かせてくれへん？Aの話」
私の背中に添えられた長尾の手が暖かくて、そんなことに絆されてしまいそうになる。
こんなところ見られたくないのに、長尾にならええかなって、そんな考えが簡単に頭に浮かんでくる。
長尾「友達にはさ、元気でおってほしいんよ」
そう言って、長尾は太陽みたいに笑った。
梅雨の雲間から覗く太陽みたいな、そんな顔がやっぱり綺麗で、私は指で涙を拭いながら小さく頷いた。
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mちゃ(プロフ) - 切ないー！2人にサチアレ (2022年6月2日 16時) (
レス) id: e046c287bb (このIDを非表示/違反報告)
雨野(プロフ) - るんさん» コメントありがとうございます！まだまだ始まったばかりですが、お付き合いいただけたら嬉しいです◎ (2022年5月15日 22時) (レス) id: 71b7fa2e9d (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - お話の流れも雰囲気も凄い好きです！応援してます！ (2022年5月15日 1時) (レス) @page13 id: 09d5484fe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨野 | 作成日時：2022年5月10日 21時
