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大橋side
大橋「あっ！大ちゃーん！」
西畑「だって遅いんやもん。」
大橋「心の準備したかってん！もう！」
長尾「えっ、ちょっと待って？どういうこと？」
俺と大ちゃんのアホみたいな言い合いに謙杜の声が重なる。そやそや、言い合ってる場合ちゃうねん。
一呼吸置いてから謙杜の方を見ると、謙杜は眉間に皺を寄せて「えっ、どういうこと？」ともう一度言った。
大橋「言うた通りやねん…弱ってる野生動物を世話して元気になったら自然に返すみたいなもんやって。」
長尾「野生動物？」
大橋「ってAさんが言うてた。」
藤原「例え、クセありすぎて何回聞いてもおもろいわ。おもろがってる場合ちゃうけど。」
わけ分からんって顔してる謙杜は、眉間に皺を寄せたまま「んー…」と目を瞑ってから、ハッと顔を上げた。
長尾「照れ隠しとかちゃうん！？」
大橋「照れ隠し…ではなさそうやったな…」
長尾「内緒にしといてくれたとか！」
大橋「うーん………そやったら野生動物とか言わん気がする…」
長尾「………え、じゃあほんまに…？」
西畑「たぶんなぁ、ほんまに付き合ってないと思ってるよな。その人。」
ズンと重くなる空気。
謙杜の「えー…」という途方に暮れた声がよく響く。謙杜の隣でみっちーがずっとキョロキョロあたふたしとって、この空間唯一の癒しや。
うん、そんで——
何のために俺らが来たん！？ってこと。
大橋「謙杜はAさんが好きなんよな？」
長尾「好きやよ、好きって本人にも言うた。」
大橋「うんうん。でもAさんは分かってへんねん。その好きが付き合いたいとかそういう好きやって。」
西畑「難儀よな〜ほんまに。」
藤原「天然なん？その子、逆に凄ない？」
長尾「まぁ、そういうとこある…かもしれん。」
落ち込んだ謙杜の声で再び重くなりかけた空気を断ち切るように、俺はテーブルをバンと叩いて立ち上がった。
大橋「——やから、今から作戦会議をします！」
やっと言えた！
やっと言えたのに、謙杜は「はぁ？」って顔で俺の方を見る。いやいや、謙杜のためやねんで？
ちょっとぐらい野次馬精神もあるけど。
大橋「名付けて、『Aさんに解らす大作戦』やー！」
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雨野(プロフ) - のあさん» はじめまして！コメントありがとうございます！お楽しみいただけてとても嬉しいです！ゆっくりな更新になりますがお付き合いいただけますと幸いです…！ (2022年4月10日 13時) (
レス) id: 71b7fa2e9d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 完結おめでとうございます！続編もとても楽しみにしています！これからも陰ながら応援しています〜！ (2022年4月9日 23時) (レス) @page50 id: 638164d256 (このIDを非表示/違反報告)
雨野(プロフ) - たにぴこさん» はじめまして！コメントありがとうございます！最高すぎてずっと頭から離れず…書いてしまいました…！お楽しみいただけて嬉しいです！ありがとうございます〜！ (2022年3月31日 10時) (レス) @page27 id: 71b7fa2e9d (このIDを非表示/違反報告)
たにぴこ - 某番組の新曲初披露、最高でしたよね〜！！めっちゃイメージしやすくて妄想捗らせながら読ませてもらいました〜！雨野さんのお話ちゅきちゅき〜♡です！！ (2022年3月31日 3時) (レス) @page27 id: 9b77b91fc8 (このIDを非表示/違反報告)
雨野(プロフ) - おおはちさん» はじめまして！コメントありがとうございます。お楽しみいただけてとても嬉しいです！マイペースな更新になりますが、お付き合いいただけたら嬉しいです…！ (2022年3月28日 13時) (レス) id: 71b7fa2e9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨野 | 作成日時：2022年3月27日 0時
