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__眠ってからどれ程の時間が経ったのだろうか。気分も良くなってきた。体を起こすと見慣れた荷物が視界に入る。

柊、楓、そしてオレの荷物。

ベッドは2つしかないのに、まさかの3人で寝ることになるとは……まぁ、オレは別にそれでも構わないんだけどね。

兄妹だし。

「……ううん、あの事は思い出さないようにしよう」

首を横に振り、部屋を出る。楓達はどこにいるのかな……キョロキョロと辺りを見渡して皆を探していると、どこからか声が聞こえてきた。

切羽詰まったような声。その声は……菫ちゃんのものだった。

「違うよね!? ねえ!? ねえみんな!!」

その声が聞こえてきたのは書斎の方。

走って書斎の方に向かうと、走って書斎から出てきた菫ちゃんとぶつかり尻もちをついてしまった。

菫ちゃんはオレには見向きもせず、どこかに急いで走っていった。ポカーンとしていると、みんなも菫ちゃんを追いかけていく。

「オレも、行かなきゃ」

立ち上がり、制服のスカートを軽く手でほろい、みんなを追いかけた。

「蓮ちゃん!!」

向かったのは応接室。

バンっと勢いよく菫ちゃんが応接室の扉を開ける。応接室には、床の上に横たわり苦しんでいる竹貫先生の姿があった。

腕だけにあった赤い痣は、それは顔にまで侵食していた。

「蓮ちゃん!! 蓮ちゃん、しっかりして!!
どうしたの!? どうしたの蓮ちゃん!!」

苦しむ竹貫先生に駆け寄り涙目になりながら叫ぶ菫ちゃん。

あ、ぁあ……ああ……

こんなの見たくない。目をつぶりたい。逃げたい、逃げ出したい。ここから逃げ出したい。

けれど足がガクガクと震え、逃げ出すなんてそんなこと、出来なかった。

「く……苦しい……っ、熱い……っ、身体が……ぁが
ぅああああああああああああああああッッ!!」

断末魔を上げた次の瞬間、竹貫先生は体力の血を吐き……そのまま動かなくなってしまった。

竹貫先生に触れようとする菫ちゃんを西崎先生が止める。そうだ……この花の毒は血を介して伝染するもの。

死体に触れては、いけない。

「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

竹貫先生が帰らぬ人となってしまったことを理解した菫ちゃんは、桜ちゃんにしがみつき大声で泣いた。

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腐女神だぜ☆(プロフ) - ふてんにぶおんぷさん» 良いっすよね。血染めの花。ヤンホモ兄の方も良いっすよね。 (2019年7月29日 1時) (レス) id: b63828eb3d (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - すごく面白いです!最近血染めの花にはまって・・・いいですよね!血染めの花!! (2018年6月6日 16時) (レス) id: 7ca422baae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sweet Blood | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年5月1日 23時

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