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ご飯屋さんに来ても、料理を頼んでも、いのちゃんの口から出るのは雄也ばっか。
「たかきさぁ〜、お酒飲んでさぁ〜、ばかなことしちゃって〜!」
お酒を飲みすぎてでろんでろんになったいのちゃんの頭の中は、一緒にいる僕じゃなくて雄也に支配されちゃってるみたい。
「いのちゃん、」
もうそろそろ終電が近いし、料理もちょうど平らげたし。
帰ろうと言おうとすると、いのちゃんは、お酒のせいで目尻の赤い顔をこっちに向けてへらりと笑った。
「ちねんはか〜わいいねぇ〜!
かわいいこだーいすき!」
可愛い顔で、笑うもんだから。
「……僕は、いのちゃんに、かっこいいから好きって言ってほしいんだけどな。」
「ほぇ?」
「あーもう……だから……ひとりの男として、僕のこと、見て。」
頬に手を添えて、顔をこっちに向ける。
うるうるとした赤い目尻に唇を落として、それから僕は、いとしい人の唇を奪った。
日付が変わって少し時間が過ぎてしまった。
深夜、騒がしい居酒屋も人が少なくなって。
「終電なくなったけど、どうする?」
赤く色づいた頬を、あなたを、まさか僕が離すわけがないじゃない。
(うちにおいでよ、どういう意味が分かるでしょ?)
***
Song→Come On A My House
Written→酢雨
Light shining future(cnym)→←つまんでおとして (cnin)
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作者名:ゆかいな腐女子たち x他1人 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/ke_i_817
作成日時:2017年8月6日 13時