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ちゃんといのちゃんと同じ気持ちになれたのが、その半年後。
珍しく都心部で雪が降った頃だった。
「今までずっと、曖昧にしててごめん。俺、いのちゃんのことが好きだよ」
そう俺が言うと、いのちゃんは目を輝かせて抱きついてきたことを覚えている。
「大ちゃん大好き!大好き大好き大好き!!」
「あーもー、分かってるって、」
「愛してる」
突然のその言葉に、俺の心臓は大きく跳ねた。
「来年も、その先も、俺の恋人でいてね?」
「うん」
「約束」と言ってしたキスを、俺は未だに覚えている。
そして今年に入って、ついにいのちゃんの方から同棲話を持ちかけられた。
「いのちゃん、それってさぁ 毎日俺とえっちしたいからじゃないの?」
「...............ばれた?」
「『ばれた?』じゃないよっ!この変態っ!」
ぽかぽかと薄っぺらいその胸を叩くと、「冗談だよ!」と言った。
「俺は真剣だよ? 同棲するってことは、ほぼ結婚だと思ってる」
ポケットから指輪を取り出して、いのちゃんは言う。
「俺と結婚してよ、大ちゃん」
真面目な顔でそう言われたら、俺が弱いことをきっといのちゃんは知っていた。
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作者名:ゆかいな腐女子たち x他1人 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/ke_i_817
作成日時:2017年8月6日 13時