検索窓
今日:3 hit、昨日:12 hit、合計:303,461 hit

ページ26

............

ちゃんといのちゃんと同じ気持ちになれたのが、その半年後。
珍しく都心部で雪が降った頃だった。

「今までずっと、曖昧にしててごめん。俺、いのちゃんのことが好きだよ」

そう俺が言うと、いのちゃんは目を輝かせて抱きついてきたことを覚えている。

「大ちゃん大好き!大好き大好き大好き!!」

「あーもー、分かってるって、」

「愛してる」

突然のその言葉に、俺の心臓は大きく跳ねた。

「来年も、その先も、俺の恋人でいてね?」

「うん」


「約束」と言ってしたキスを、俺は未だに覚えている。




そして今年に入って、ついにいのちゃんの方から同棲話を持ちかけられた。

「いのちゃん、それってさぁ 毎日俺とえっちしたいからじゃないの?」

「...............ばれた?」

「『ばれた?』じゃないよっ!この変態っ!」

ぽかぽかと薄っぺらいその胸を叩くと、「冗談だよ!」と言った。

「俺は真剣だよ? 同棲するってことは、ほぼ結婚だと思ってる」

ポケットから指輪を取り出して、いのちゃんは言う。


「俺と結婚してよ、大ちゃん」


真面目な顔でそう言われたら、俺が弱いことをきっといのちゃんは知っていた。

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (308 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
892人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆかいな腐女子たち x他1人 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/ke_i_817  
作成日時:2017年8月6日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。